アドラー心理学から考えるパニック障害と「自分の中の他人」
りんぺーです。
僕が尊敬する人物の中に「アルフレッド・アドラー」という心理学者がいます。
たびたびNHKでも取り上げられているアドラー心理学(個人心理学)という心理療法や理論を見て、パニック障害の人にとても当てはまりやすい心理があったので紹介します。
まず、例をあげるために、僕が中学時代一種の人間不信に陥ったときの話をします。
実は中学2年のときにパニック障害を患ってからもう一つ、同時に発症した病がありました。それは「チック症」です。
簡単にいうと個人がもっている「クセ」が我慢できない、制御できない病であり、ビートたけしさんの首の動きとかもそれに該当します。
僕は今でも緊張や発作気味になるとまばたきによるチックが増えます。バチバチやりすぎて、中学の校長から目の病気を疑われたこともあります。
ある日、部活で仲の良かった友達数人にこのまばたきのモノマネをされました。
「見て、りんぺーの真似!」といった感じですかね。
確かに目をずっとパチパチしてると目立つし、わかりやすいチック症だったので、悪ふざけでやってみたのかもしれません。しかし、当時は衝撃でした。
そこからある疑念がわき始めます。「皆普通に僕と話してるけど、内心バカにしているのではないか?おかしい人と思っているのではないか?」と。すると、授業中や外で僕と目が合ったり、僕のことを見ている人は皆「そう思っている」と疑い始めます。
これこそアドラーの言う「自分の中の他人」です。僕は頭の中で勝手に他人のイメージを作るようになってしまっていたということです。
パニック障害患者にはこの思想が強い傾向にあります。電車の座席で隣り合ってる人、美容室の美容師さん、学校のクラスメイトなどに変な人間だと思われたくないがために必死に平常心を保とうとします。
ただそれは自分の中の他人の事であり、結局他人がどう思っているかなんてわからないです。バカにしてるかもしれないし、チック症やパニック障害のことをよく知っていて理解してるかもしれないし、もしかしたら相手も同じ症状をもっていて、今まさにあなたの目線を気にしているかもしれません。
たった一度すれ違った、目が合った、話した、で他人のイメージを作り上げてしまうのは無意味、ということでしょう。
それでは。